政府追悼式・宮城県代表の奥田江利子さん「涙を越えて、強くなる」2012.3.11msn産経ニュースより
「悲しみを抱いて」 (一部引用)
受けとめがたい現実、やり場のない怒りと悲しみ、そして限りのない絶望。
最愛の人を失ったというのに自分が生きているという悲しみ。「生きることがつらい」。そう思う申し訳ない気持ち。生きていることが何なのか、生きていくことが何なのかを考えることさえできない日々が続きました。
愛する人たちを思う気持ちがある限り私たちの悲しみが消えることはないでしょう。遺族はその悲しみを一生抱いて生きていくしかありません。
だから、もっと強くなるしかありません。涙を超えて、強くなるしかありません。
今、私はこう思うようにしています。「子どもたちが望む母でいよう」「これでいいだろうか」「こんなときに両親はなんと言うだろう」
そう思うことで、「亡くした家族と一緒に暮らしている」。そう感じていたいからです。
絶望の中にさす光もありました。息子は私たちに生きる意味を残しました。
忘れ形見の初孫が7月に生まれ、元気に育っています。
その孫の成長が生きる希望へとつながっています。
最後に、被災地の私たちを支えて下さった多くの皆さん、日本全国、世界各国の皆様に心から感謝を申し上げます。
皆様からの温かな支援が私たちに気力と希望を与えてくださいました。
だから今日までこうして過ごしてこれました。
その恩に報いるには、私たち一人一人がしっかりと前を向いて生きていくことだと、そう思っています。差し伸べてもらったその手を笑顔で握り返せるように乗り越えていきます。
本当にありがとうございます。
平成24年3月11日
宮城県代表 奥田江利子
影ながら気にかけ応援したいと思っております。
まだ一年。
大切な方を失った方々の悲しみへの向き合い方は様々だと思います。
一年という節目という言葉にとらわれずに、ご自分の気持ちを大切に、無理のないようにと思います。
私も、ふとした時に立ち寄れる場所作りに努めてまいりたいと思いますので、辛くなった時、「王様の耳はロバの耳」ではないですが、吐き出す場所としてお立ち寄りください。
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