2012年5月1日火曜日

見るものの心を待ち続ける桜。

季節は春です。
塩釜でも4月の末頃、桜の見頃となっていました。

今年はゆっくりと見ることが出来ました。
種から育てられた木は樹齢200年などの古木になるということ。
私が見ていた木は何歳なのだろうと思ったりもしました。


長い年月のうちに厳しい事もあると思いますが、毎年咲くけなげな桜に
同情のような、尊敬のような、感謝のような気持ちがわきました。

去年は綺麗と感じることが出来なかった桜。
今年は綺麗と感じることが出来ました。


桜はいつも綺麗なのに、見るものの心ひとつで変わってしまう。

そんな私達を知ってか知らずか、桜はいつも変わらずに花を咲かせて待っていてくれる。


きっと、まだ桜を綺麗と思えない方もいるかと思いますが

焦る事はないよ、
来年も、5年後も、10年後も私は綺麗な花を咲かせるから
心に余裕が出来たら私の桜を見においで、
あなたのために毎年頑張るから

桜からそんな声が聞こえます

hand in handのサイトも、小さな道端に咲く桜のようになりたいと思います。

2 件のコメント:

まっぴぃ さんのコメント...

私は、桜が咲くのが 楽しみになるまで 10年以上の時間がかかりました。
今は、桜を見て悲しいという気持ちは、亡くなりましたが、17年前に悲しい気持ちでさくらを見たことを思いだし 悲しい気持ちなることはあります。
息子の名前が刻まれた慰霊碑は、公園になっていて 昔から植えられている桜が とてもきれいに咲いています。
息子が生きていた時間に 桜が咲く季節は一回しかなかったけれど 息子も天国で桜を見てくれたらいいなって思えるようになりました。

すずりん さんのコメント...

>まっぴぃさん
10年以上ですか。。桜ひとつとってみても、震災以前とまったく違う物の見方になるのでしょうね。時の長さを思い、悲しみに向き合うという辛さを感じます。
まっぴぃさんの息子さんの名前が刻まれた公園の桜も、きっと綺麗だったのでしょうね。天国でもきっと見てくれている事でしょうね。
季節の移り変わりを感じる心というのも、3.11遺族の方はまだ先のことなのかもしれませんね・・・・。