2011年10月29日土曜日

記事ピックアップ!!子を亡くした親、悲嘆分かち合う

子を亡くした親、悲嘆分かち合う 被災地で取り組み 

http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/higashinihon/0004382056.shtml

神戸新聞から(2011/08/18 12:15)

東日本大震災の死者・行方不明者は2万人を超える。阪神・淡路大震災を上回る大きな犠牲は、人々にどれほどの悲嘆をもたらしたのか。とりわけ苦しみ が深いのが、津波で子どもを失った親たちだという。被災地の東北では、そうした親たちがつらさを分かち合い、支え合う自助の取り組みが徐々に広がっている。

 宮城県北東部の石巻市は死者・行方不明者が約4千人。市民の40人に1人が犠牲になった。
 津波で子どもを亡くした親の集いが開かれたのは先月31日。会場となった市役所の研修室には母親7人が姿を見せた。
 部屋に入るなり誰もが涙を流す。初めて会った人も、思い切り泣くことから交流が始まった。
  「助けてやれなかったという自責の念。子どもとまだ対面できていない親もいる。全部流されて遺品もない。けれど避難所では泣き声を上げられない。普段は耐 えているが、誰もが内に悲しみを抱えている」。会を呼び掛けた仙台市の主婦、田中幸子さん(62)は遺族の心情を代弁する。
 「みんな3月11日に子どもを失った。同じ境遇だから互いの苦しみを感じ取れる。遺族が生き続けるには、そうした絆を長く育むことが何よりの支えになる」
 今月初旬には、やはり津波被害が甚大だった気仙沼市で会を開いた。
 田中さんたちが遺族の支え合いに取り組む背景には、子を亡くした親の悲嘆の深さがある。
 「悲しみを癒やすというけれど、悲しみは癒えたりはしない。死ぬまで自分と共にある」
 そう語る田中さん自身、6年前に警察官だった長男を亡くした。過労による自死だった。
 自死遺族への周囲の目線は冷たい。共に泣き、語り合える人がどれほど支えになるか。そんな体験から自死遺族の会「藍の会」を立ち上げた。
 今は自死に限らず、いろんな原因で子どもを亡くした親たちの「つむぎの会」も開く。
 語り合う。気持ちを分かち合う。誰かが上に立つのではなく、横の関係でつながり合う。
 あくまで自助が中心だが、精神的な治療など医療が必要な人もいる。生活再建には行政の援助が、財産などの問題では弁護士の助言が不可欠だ。そんな場合は支援してくれる専門家の協力を得て、必要な支援につなぐ。
 田中さんの取り組みを知って、阪神・淡路大震災の遺族からも協力の申し出があったという。「自助は地域を超えた結びつきが大切。ぜひ東北で体験を話してほしい」 声を上げられない遺族は少なくないと考える。「被災地は広い。自分たちで支え合っていけるよう、地域で自助グループのお手伝いをこつこつしていきたいんです」 問い合わせは田中さん方TEL022・717・5066(ファクス兼用)

 記事に出ていた藍の会HP
一番下につむぎの会の案内が出ています



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